2018年5月8日火曜日

第61回五大学レガッタOB招待レース

平成30年(2018)4月28日(土)
場所:戸田オリンピックコース

「五大学レガッタ」は東京工業大、東京外語大、東京海洋大、筑波大、防衛大の五大学による対抗レガッタです。その五大学レガッタのエキシビジョンとして開催されるのがOB招待レースです。エキシビジョンといってもエイトの2000mです。社会人クルーにとっては実力を試す絶好のチャンスということで、毎回熱の入った試合が展開されています。今年の碧水会は今まで平均年齢60代であったクルーを若返らせて50代のクルーを編成し、成績向上を目指しました。
(注) 写真をクリックすると拡大画像が楽しめます。


〔 レース動画 〕


ゴール付近からの撮影

〔 レース成績 〕
〈 碧水会RCクルー 〉
    C吉田新一S44
    S野村裕造H03 7本田一博H03 6山本武志H03 5芦澤正洋H02
    4荒川裕明S52 3栗原修一S59 2小寺浩二S60 B中平法生S57


〔 レース報告 〕

五大学レガッタ エキシビション招待エイト 2000m レース(4月28日())に参戦して  〔 山本武志H03 〕

2月に大阪より東京へ転勤してきましたH3卒の山本武志です。大学卒業後、再びボートを漕ぐようになったのは44歳になる直前の2011年秋のびわ湖市民レガッタ参加がきっかけ。最近までナックルばかりでシェル艇に乗った経験も無く、昨年11月にHead of SETA(琵琶湖です)でパルテ会の補漕でエイトに乗艇。今年の1月に滋賀県のマシンローイングで2000mを漕いでいたものの、基本フルマラソンに向けたトレーニングのみ。Facebookで友人になっている碧水会のOBの方も多かったので、するっと今回のエイトのメンバーの一人として6番に座らせて頂きました。ここで運よく、整調と7番は同期。5番は1年先輩でした。私のことはこの位にし、2月から練習を開始し、約3か月弱、平日は早朝ラン練習、週末みっちり乗艇練習をこなし、碧水会RCとして、今年最初の2000mに参戦してきました。

クルーは、C吉田,S野村,7本田,6山本,5芦澤,4荒川,3栗原,2小寺,B中平
一昨年6位、昨年は5位ということで、今年は6杯レースで4位狙い。


当日は早めに集合し、現役の方のエイト、『回天Ⅱ』を調整後、様子見の漕ぎに出るが、COX吉田さんより舵が効かないとの発言。戸田は水質改善が進み、日光が水底まで届き藻が繁殖。この藻が悪さをしていたのです。特にゴール地点から1500m地点は、結構藻だらけ。この時は、何とか無事にゴール出来たらいいなと考える位で、一旦、艇を上げました。


さて、スタート地点。久しぶりの競艇場の中。ここに来るたび、どうして、競艇場と共存の道を選んだの? って思う気持ちは、脇に追いやります。

対戦相手は以下のクルーでした。ちなみに、チーム名の後の数字は、漕手平均年齢です。

1レーン、佐鳴漕友会59.4 浜松ボートクラブ。浜松市に佐鳴湖があります。
2レーン、医王会57.6 金沢大OB。名前の由来は、医王山(いおうぜん)
3レーン、碧水会55.1
4レーン、四神会47.9 一橋大学OB。
5レーン、団塊号玄武62.4
6レーン、5大学ミドル51.0(5大学=東京工業大,東京外国語大,東京海洋大,筑波大,防衛大)


3005001000mのレースは、経験済みだけど、学生以来の2000m。それもエイト。どうなるのって少し緊張。そして、更に緊張させるように5分前、4分前ってコールするし、途中で、ユニフォームの色、特にパンツが統一されてないと全艇に対し注意が出るし、うーん、この逃げ場のない緊張感が嫌だけど、いいかもと一人で訳の分からない納得をしながらスタートを待ちます。そしていよいよ、『Attention …Go!!

必死に漕いで、200m位進んで横目で見ると、左側の4~6レーンは、あれっ??見えない。右の佐鳴と医王会とはいい勝負っぽい。心の中で4位に向けて冷静に行こうと思い、500m過ぎてコンスタントのレースピッチで漕いでいて、1500mまで心肺が持つことを確信。この時、マラソンで鍛えておいてよかったと、少し安心している自分が居ました。

競っている相手との1500mまでのタイムは、以下のよう

         500m  1000m      1500m
1レーン、佐鳴 1.54.34 3.58.09(2.03.75) 6.01.25(2.03.16)
2レーン、医王 1.55.37 4.02.03(2.06.66) 6.13.42(2.11.39)
3レーン、碧水 1.55.77 3.59.75(2.03.98) 6.03.79(2.04.04)

6番の私でも佐鳴の存在は感じていたので、1500m地点直前までは、ラスト500mで抜いて感動の4位だなと妄想しておりました。

一方、先行する3艇は、1500m地点で3秒以内のタイム差で先行集団を形成。特に2位四神会(4レーン)と3位団塊号(5レーン)は、0.18秒差の僅差。しかし、後日、団塊号COXの方のレポートを読むと、藻が悪さし、1500mを超えたところで、団塊号が4レーン側へ曲がり、四神会とチャンバラ。そして2艇共ストップ。その影響を受け、3レーンの我々もストップ。この影響を受けなかった6レーンの5大学は、トップをキープ。艇を止めることなく進めた1レーンの佐鳴は2位。医王会は、止まらなかったが、そのまま6位。四神会は、いったん止まって、佐鳴に抜かされたが3位でゴール。1500m時点で団塊号に14.80秒差をつけられていた碧水会は、必死に漕いで団塊号をまくって4位に入りました。



正式なレースだったら、成立していない、もしくは、失格続出のレースと思いますが、そこはエキシビション。無事レース成立。何とか4位に入ったけど、まともに漕げた1500mまでの500mラップは、決して満足できるものではなく、課題ばかりが残ったレースでした。

一方、レース後の懇親会は、約50名が集まり、レース上映や分析、一人一言。胸にはチーム名と氏名が書いたシールを張り、和気あいあいと楽しい時間を過ごしました。各チームの話を聞いていると、強かったチームは、自分たち以上にしっかり練習していると感じました。地道に練習を重ね、来年は更に躍進できればと思っております。